【レビュー】戦場に舞ったビラ 伝単で読み直す太平洋戦争

先日読んだ本を紹介する。 Kindle版で読んだ。 伝単というのは、戦時に敵国の人々に向けて撒くビラのことである。戦意を喪失させたり、印象操作をしたり、煽ったり、投降を呼びかけたりするために作られ、飛行機などでばら撒かれる。「紙の爆弾」と呼ばれることもある。 本書は、日中戦争および太平洋戦争中の伝単をテーマにした本である。 どうしても、伝単というと、ブラックユーモアの効いたイラストであったり、美味しそうな食べ物の写真や一見紙幣に見えるデザインの物であったりと、インパクト重視のものばかりが有名になってしまう。

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【レビュー】オービタル・クラウド

「オービタル・クラウド」が文庫化 (当然Kindle版もあるよ!) されたので、簡単なレビューを書いて推しておく。 私が読んだのはオリジナルの方。文庫化にあたり、物語の設定も含めて色々書き換えられているらしい。 【藤井太洋さん書店表敬訪問】マメ知識 藤井太洋さんは文庫化に際して現時点の社会に不自然のないように数箇所修正されていますが、単行本時からのいちばんの大きな変化はイランとアメリカの国交回復だったそうです。確かに予期せぬ変化ですね。 — 早川書房営業部 (@hykw_sales) June 3, 201

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【レビュー】赤ちゃんのしぐさ

予約していた本が届いた。 「赤ちゃんのしぐさ」 タイトルと表紙だけではいまいちどんな本なのかわからない。 なんとなくユルそうに見えるが、内容は、きわめて真面目な育児書である。絵が極めて可愛く、極めて真面目な育児書である。

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DQX 2.4のラスボスを倒してきた 〜 運命のヒーローと自由な護衛者の物語 〜

ドラクエXを、かなりゆっくりなペースでやっている。ネトゲというとどうしても忙しそうなイメージがあったのだが、DQXは気が向いた時にのんびりプレイできる。 のんびりしすぎていたら、そろそろ新編がリリースされるということなので、ちょっと頑張ってVersion 2のメインシナリオのラスボスを倒してきた。 そのサブタイトル「眠れる勇者と導きの盟友」の通り、Version 2の物語は、「勇者」であるアンルシア姫と、その「盟友」である主人公のを中心として進む。その「勇者」と「盟友」の描き方が非常に面白かった。

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「ハッカソンの作り方」を読んだよ!

「ハッカソンの作り方」を、著者の大内孝子さんからいただいた。 この本の執筆の際、私が立ち上げ・運営に関わってきた100均ハッカソン「ヒャッカソン」についても取材していただいた。 この間取材を受けたと思ったらもう本が出来ていてびっくり。 また、私が先日書いたエントリ「最近の『ハッカソン』について」にも言及がある。 本書は、主にハッカソン開催側に向けた内容となっている。 コアなgeek層が積み重ねてきた、hacker文化の色濃いハッカソンの歴史を踏まえつつも、本書の主眼は企業や団体が主体となって開催する「いまど

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初心者が潜水艦映画を9連発で観たよ

潜水艦映画を9本連続で借りて観てみた。潜水艦映画は面白い、潜水艦映画にハズレ無しいう話はよく聞くし、最近海軍関係の本を何冊か読んで海中の世界というものに興味を持った。正直言うと艦これにハマってどうのこうのという理由も全くないわけではないわけだが……。 観た9本はどれも面白かったので、今日は1本ずつ軽く紹介しようと思う。決定的なネタバレは無いのでご安心を。 今日の目次 潜水艦映画の魅力 系統別おすすめ作品 作品紹介 Uボート 深く静かに潜行せよ 眼下の敵 潜水艦イ-57 降伏せず U-571 レッド・オクトー

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