「かきかたプリントメーカー」に面白い文字が続々登場


かきかたプリントメーカー」にちょっとずつ文字を追加している。最初はひらがなとカタカナと数字だけだったが、アルファベットや記号、小学校2年生までの教科書に登場する漢字と、3年生で習うことになっている漢字一部に対応し、今では約600文字をサポートしている。
さらに、最近、学校で習う順番や難易度とは無関係に「書けると嬉しいであろう文字」を追加している。

驚異の57画! ビャンビャン麺

まずは「ビャンビャン麺」の「ビャン」である。57画という驚異の画数を誇るが、西安料理「ビャンビャン麺」の「ビャン」にしか使われない。

この文字のために特設ページを用意した。

この文字を「おぼえる」ことは実はそれほど難しくはないのだが、バランス良く正方形におさまるように書くのが非常に難しい。そこで、普段のなぞり書きや方眼に加え、枠の中に各パーツを書き込んでいくコーナーを用意した。まずはお手本をなぞり、次に枠を埋めていき、それができたら自力で全部書いてみるという具合に、段階を踏んで練習できるのだ。

これが書ければ、ビャンビャン麺の話をする時に役立つし、世の中のめんどくさそうな漢字がザコに見えてきて人生が楽になるし、そしてなによりかっこいい。

練習したら無地の紙にもちゃんとバランス良く「ビャンビャン麺」と書けるようになった。やればできる。

実はこれを作るまでビャンビャン麺の現物を食べたことがなかったので、リリース記念にビャンビャン麺を食べに行った。神保町に「西安麺荘 秦唐記」という専門店がある。お店の前は、でかい「ビャン」の看板があるビャン。


「漢字が超難しい謎料理」という面白ネタのつもりで食べてみると、食べ物としてとても美味しいビャン。


太い麺ではあるが、決して非常識な寸法ではない。つるんとなめらかな麺の質感をじっくりと楽しむことができる。たまに激辛料理として紹介されることもあるが、ビャンビャン麺というのは麺の種類のことなので、ビャンビャン麺を使った辛くない料理もある。

鬼滅の刃

そして、「鬼滅の刃」の登場人物や用語を書けるようにした。

まだまだ登場人物は大勢居るし、用語もたくさんあるけれど、主要キャラクターから順にちょっとずつ書けるようにしている。

「竈」や「禰」といった難しい文字を見ると尻込みしてしまいそうだが、じっくり練習して書けるようになれば、小学校で習う漢字なんてだいたい簡単に見えてくる(「禰」はフォントによってしめすへんの形が「示」だったり「ネ」だったりするけれど「ネ」の形で作った)。

「鬼滅の刃」は和風ファンタジーなので漢字がたくさん使われており、小学校どころから中学高校でも登場しない字だってバンバン出てくる。でもちゃんと書ければとてもかっこいい。学習ドリルの対象年齢や学校で習う順番なんて関係なく、やりたいことを実現するためだったら「難しい」ことを自分で勉強すればいい。

自分の中から湧き出る情熱によって何かを学んだ経験は、生涯学び続ける習慣の基礎になる。大人でもなかなか書けない「竈」や「禰」を書けるようになった経験は、将来なにか難しい課題にぶち当たったときにきっと心の支えになるだろう。鬼滅にハマるのは良いチャンスなので、お子さんからのリクエストがあったらぜひプリントを作って練習を手伝ってあげてほしい。

今回は鬼滅ネタに取り組んでいるが、今後、また需要がありそうなテーマでどんどん追加していく予定だ。かきかたプリントメーカーのコンセプトは「すきなことばでたのしくおけいこ」なのだからね。その他、去年は年賀状によく使う文字も追加したので、年末にぜひ活用してほしい。