12月中旬、仕事と観光を兼ねて、1歳2ヶ月の娘と台湾の高雄市に行ってきた。高雄、たかお、英語表記ではKaohsiung、かおしゅんと読む。南である。海外に子供を連れて行くとなると色々大変なこともあり、国ごとに育児事情も違うので、何かの参考になればということでメモを書いておく。
気候 (今年の12月の場合)
- 「日本よりちょっと暖かい」というレベルではなく、かなり南国感がある。北緯22°をナメてはいけない。
- 真夏用装備も多めに持って行く。温度としては、大人ならTシャツ1枚でいいレベル。現地人はTシャツだったりコートだったり様々。特に女性は厚着が多かったが、「ちょっと暑いけど年中夏服でもつまらないし、相対的に涼しい季節に冬らしいファッションをしたい」ということなのかな?
- 暖かいし海が近く湿度も高いので蚊が多い。でかいヤブ蚊もいる。要・虫除け。肌に合うのを持っていこう。特に川辺は多い。半袖だと刺されるので、通気性のいい長袖のほうがいいかも。ちなみに現地の人いわく「夏は暑すぎて蚊がいない」とのこと。
- 湿度が高いので洗濯物の乾きがイマイチ。手洗いしてさくっと乾かそうと思うとけっこう乾かない。
- 日差しが強い。超強い。大人はサングラス、子供はつば付きの帽子が欲しい。
調達
- 液体ミルクが買える。大変便利。
- 大型スーパーには、子供向けのものが充実しているところもある。1Fが食品、2Fにけっこう広めの子供用品エリアがあるとか。
- おむつ類は日本でおなじみのブランドも多い。「いつもの」が手に入るかも。
- コンビニで小袋のおむつを見かけた。どこでも売っているわけではないかもしれないが、本当に困ったら探してみよう。
- コンビニがけっこうある。ファミマ、セブンイレブン。品揃えは日本と似た感じ。
- 娘の大好きな味のついていないヨーグルトを調達しようと思ってスーパーで “plain yogurt” を買ったら、けっこう砂糖が入っていた。plainというのは「果物などの味がついていない」という意味だったらしい。
食べ物
- 飲食店の食べ物はおかゆなど食べやすいものが多い。プレーンのおかゆや、さつまいもの白粥などもある。
- 水道水は飲めないが、飲食店や各種施設にはあちこちに給水器がある。
交通・ベビーカーでの移動
- 地下鉄の駅はバリアフリー対応がかなり進んでいる。東京の地下鉄だとエレベーターを利用するためにかなり遠くの入り口まで移動しなければいけないことも多いが、高雄の主要駅の場合、入り口ごとにエレベーターが設置されていたりする。
- 新しく開発された地域を除くと、道路事情がイマイチなところも多い。歩道と車道があまり明確にわかれておらず、特に飲食店などの1階テラス席が歩道と一体化していたりする。そんな場合は車道に避けなければならない。
- 新し目のエリアを除くと、全般的に細かい段差が多い。
- あまり歩行者を待つ習慣がないらしい。特に原チャリはぎりぎりを攻めてくる。
- 放し飼いになっている犬が多い。リードがついてない。基本的によくしつけられているけれど、子供がちょっかいを出して興奮させたりしないよう注意が必要かも。
飛行機
- 手荷物には「液体は100mlまで」という制限あり。子供用のお茶パックも100mlに引っかるが、手荷物チェック通過後に授乳室でお湯が使えるので、ミルクを作ったりマグにお湯を入れたりするのが吉。
- 成田空港、ゲートを入ったところにキッズスペースあり。広々としていて、ふかふかのマットにちょっと登って遊べるおもちゃや滑り台があった。おすわりする子にも歩けるようになった子にも良い。
- 高雄国際空港のキッズスペースはちょっと大きい子向けだった。
- 大荷物と一緒にベビーカーを預けた後、貸出ベビーカーを使わせてもらえた。
- 耳抜き。大人は唾を飲めばどうにかなると知っているが赤ちゃんはそんなことはわからないので、飲みものかお菓子でなんとかする。
- 和光堂とキューピーのベビーランチ (おかずとご飯がセットになっているもの) を大荷物に入れていった。気圧で破裂したときに備えてビニール袋に分けて入れたが無事だった。
市内施設
- 高雄市図書館の地下に大きめの絵本コーナー & キッズスペースがある。とても綺麗。
- わりと普通の地下鉄駅にも授乳室があったりする。
- 公園もけっこう多い。どこも綺麗な芝生エリアがあって、あるきはじめの子には嬉しい。遊具はちょっと大きい子向けが多かった。
その他、育児と関係ないネタ
- 行く前にここをチェックしよう!
FORTH|国・地域別情報|アジア地域|台湾 (厚生労働省検疫所のサイト) - そしてここをブックマークしておこう!
(公財)交流協会 台北事務所(日本語): 安全情報: 医療機関リスト (日本語が使える医療機関リスト) - 救急車は日本と同じ119番。
- 子供好きな人が多い。日本よりもさらに子供に手を振ってくれたり微笑みかけてくれたりすることが多かった。特にお年寄り。
- なかなか英語が通じない……と思ったら、日本語ならOKという人はけっこう多い。
- 飲食店のメニューにあまり英語が書かれてない。
- 繁体字ならまあなんとか意味はわからないこともないので気合でなんとかしよう。
- 飲食店があまり商売っ気ないこともあり、閉店時間前に閉まったりする。晩ごはんは早めに。
- あまり観光地化していない印象。
- 朝ごはんや屋台っぽいお店でちょこっと食べたり持ち帰ったりできる。
考えてみれば、日本と文化的に近い国で、現地の子供だって普通に生活しているわけなので、よそ者でもまあなんとかなるだけの物は揃っているはずだよね。なんとかなりました。
最後に写真を何枚か。
一部で有名な萌え萌え地下鉄。これについてはまた後日書く書いた。
御飯。モツ盛り合わせ。
牛肉麺。
12月だけどかき氷が美味しい。
市の真ん中を流れる川、愛河。
高雄市立図書館。
大きな寺院から街角の小さな祠まで、カラーリングはこんな感じ。
ねこもあちこちにいる。
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