トリケラトプスになれるヘアバンドを子供のために作ってみたらなかなか良いものが出来たので、作り方を公開する。
トリケラトプスはツノが三本あるのが特徴。このヘアバンドには2本ツノが生えている。ちょうど自分の鼻が3本目のツノのポジションなので、人間の顔と合わせてトリケラトプスが完成する。なんとなく「恐竜? 怪獣?」というふんわりしたイメージではなく、「トリケラトプスだ!」と一目でわかるデザインを目指した。かわいいお洋服とあわせてコーディネートしてもいいし、ハロウィンなどの仮装にもぴったり。
作り方はちょっと難しいところもあるかも。この説明を読んで「できそう」と思ったらトライしてみてほしい。
材料
- メインの布 : 堅すぎず柔らかすぎない布。なんでもいい。リップル生地で作ったらゴツゴツした恐竜の肌っぽくなった。
- アイロン接着芯 : なくてもいいけれど、フリルの部分とツノの取り付け部分の裏側に貼っておくときれいな形が保てる。
- ツノの布 : ツノっぽい色の薄手のはぎれ。白やアイボリーがおすすめ。
- フェルト : フリルのまわりのトゲに使う。白やアイボリーがおすすめ。洗えるものを選ぶといい。
- 平ゴム : 後頭部に入れる。調整する。実際に使うのは20cmくらい。
トリケラトプスは実際の色が判明しているわけではないので、色は好みで決めてしまっていい。お気に入りの図鑑や絵本を参照してもいいし、手持ちの服とのコーディネートを考えてもいい。
型紙・裁断
まず裁断する。自分で作ったときの寸法はこんな感じだったので、型紙の参考を載せておく。幼児用サイズだが、サイズやフィット感には個人差があるので、紙を切って頭に当てながらサイズを調整してみてほしい。おでこと後頭部のバンドの部分は少し余裕をもった長さで裁断しておいて、作りながら調整するといい。
これに加えて接着芯があるといい。形と大きさは下の「作り方」を見て、型紙にあわせて切る。
作り方
フリルの部分を作る
まず、トリケラトプスを象徴するフリルの部分を作る。構造はちょっと複雑だが、下の断面図のようになっている。
2枚あるフリルの部分の布の片方の裏面に、アイロンで接着芯を貼る。省略してもよいが、貼っておくと形状がきれいになる。
裏返す。トゲのぬいしろ部分に手芸用ボンドをつけ、フリル部分のぬいしろに等間隔に接着していく。内側にトゲの先が向くような方向に並べる。
さらに、トゲトゲのぬいしろ部分に手芸用ボンドを軽くつけてから、ずれないようにもう一枚を上から置き、接着する。
下から、接着芯 → 布 → フェルト (トゲ) → 布 の順番で積まれていることを確認し、縫う。
ひっくり返すと、トゲが外側に飛び出す形になる。アイロンで整えておく。
ギャザーを寄せる。粗めに縫って、所定の長さになるまで均等に縮める。8等分くらいの位置に合い印をつけておくと良い。
この時点で頭に当ててみるとすでにけっこうトリケラトプスなので、テンションが上がる。
おでこの部分とツノを作る
フリルができたら、ヘアバンドのおでこの部分を作る。
最初にツノを作ってつける。まず、ツノの部分の布を半分に折って縫う。
扇形の弧の部分にアイロンをかけておく。ここに綺麗に折り目がついていると、形の整った強そうなツノができる。
ひっくり返して綿を詰める。詰めたら、縫い代の中程を粗めに縫ってから軽く絞り、だいたい円錐形になるようにする。
おでこの部分の布を裏返し、ツノをつける部分に裏から接着芯を貼っておく。なくてもいいが、あった方がツノが美しくなる。接着芯には半径1cmの円を描いておく。
中央とぬいしろ部分にアイロンをかけておく。
「コの字とじ」の要領でツノを縫い付ける。接着芯の裏に描いた円と、ツノの折り目の部分をしっかり合わせて縫う。
フリルの取り付け
おでこの部分の片面にフリルを縫い付ける。歪みやすいので、しつけ糸かまち針でしっかり止めてからミシンをかけ、フチから4mm位の所をミシンで一気に縫っていく。
フリルを両側から挟み込んでフチから2mmくらいのところを縫う。ツノがちょっと邪魔になるので、ミシンをファスナー取り付けモードにしたり、ツノを軽く潰したりしながら縫うと良い。
ここまでできたら、おでこに当ててみよう。ツノとフリルを備えた立派なトリケラトプスだ。
後頭部のゴムと仕上げ
ここまでできたらあとひといき。後ろのバンドを作る。
おでこ部分を図のように折り曲げ、後ろの布に太さが合うようにしたらアイロンをかける。
ゴムを片側につける
ゴムを後頭部バンドの中に通す。
くしゅくしゅに縮めた状態で長さを調整する。
おでこバンドのもう片方の端に縫い付け、後頭部バンドの開口部をかぶせたら、ミシンをかける。
できあがり。