かきかたプリントメーカーの配色をカスタマイズできるようにした


かきかたプリントメーカーでは文字に一画ずつ色をつけることができる。今までは1画目は赤、2画目は青……という具合に配色が固定されていたのだが、今回のアップデートで、自由にカラーパレットを編集できるようになった。

使い方

カラーパレット編集ページを開く。カラーパレット編集ページは、プリント作成画面で色を選ぶときに「カスタム(濃)」「カスタム(淡)」の端っこに有る鉛筆アイコンをクリックすることでも開ける。

変更したい色をクリックすると、カラーピッカーが開く。

パレットができあがったら保存する。

保存したパレットはプリントを作成するときに使える。

なぜ作ったか

想定される用途は以下のようなものだ。

  • 普段使っている別の教材と配色を合わせたい
  • 学習者の色覚に適した配色にしたい
  • 好きな色を使うことで学習者がより楽しめるようにしたい

まず、「市販の幼児用のドリルのように一画ずつ色をつけられるようにしよう」と思いついたときのこと。まず、実際にどんな配色にするか決める必要があった。

できれば市販のドリルや普段使っている教材などと配色が一緒だったほうが良いだろうと考え、世の中のいろいろな教材を調べてみた。すると、けっこう配色が違うのだ。1画目が赤、2画目が青というのはどうやら定番らしい。しかし、3画目あたりになるとオレンジだったり緑色だったりとバリエーションがある。さらに4画目5画目になると、オレンジ、シアン、紫などと実にさまざまな色が使われている。そんな実情を把握した上で、最も広く使われていると思われる

赤 → 青 → 緑 → オレンジ → 紫 → (以降はグレー)

という配色を採用した。そして、いずれユーザがカスタマイズもできるようにしたいというアイディアをメモ帳と頭の片隅に残しておいた。

その後、「配色のカスタマイズ」は更に需要があるのではないかと考えるに至った。人類の多様な色覚に対応するためである。色覚によっては市販の教材の配色がいまいち伝わりにくい場合もあるし、かきかたプリントメーカーの配色もわかりにくいだろう。

かきかたプリントメーカーは「教材をパーソナライズできる」という点に価値がある。その人に最も適した教材を作ることができる。文面、書体、罫線、書き順表示の有無、などなど。さらにそれに加えて、適した「色」を選ぶこともできたらより理想のツールに近づく。

以上のような用途に加え、もっとカジュアルな理由で使うこともできる。学習者の趣味に合ったおしゃれな教材を作ることで意欲が増すこともあるだろう。

他にもいろいろ使い道があると想うので、どんどん活用してほしい。