「かきかたプリントメーカー」がかなり豪華になった

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2019年1月に公開した「かきかたプリントメーカー」だが、11月に大型アップデートをして、その後もいろいろと小さなアップデートを重ね、なかなか良い感じになった。使えるレイアウトが6種類に増えて、特訓から遊び、季節の行事まで様々な用途に対応できるようになった。

おまけ。へのへのもへじが練習できる。

先週のアップデートでは「絵日記スタイル」に画像のアップロード機能を追加した。もともとあったA4とB5に加えて新たに日本の郵便はがきのサイズもサポートしたので、絵葉書っぽく使うこともできる。

ちなみに、開発者の家庭の4歳児がいちばん使っているのは「絵日記」スタイル。もう50枚くらい書いた。「1日1枚書いたら楽しいだろうな」くらいの気持ちで書かせてみたら、本人は3枚4枚と書きたがる。その日の出来事を嬉しそうに親に伝えてくれるので、なるべくそのままの文面でプリントアウトする。たいてい、どこどこに行ったとか誰々と遊んだとかいった話を書くのだが、「今日一番笑えた瞬間」を書き、何度も読み返してはゲラゲラ笑っていることもある。

「教材作りの道具」を超えて

教材を作る道具を作ったつもりだったのだったが、それが「文字を書くという営みを補助する道具」であるということに気づいた。
文字を書けるというのはどういうことか。ひらがなドリルをばっちりマスターしても、それは所詮は練習でしかない。実際に生活の中で文字を使う面白さというのはわからない。

絵日記をつける。親戚や友達に年賀状を書く。おままごとの家に表札を、お店に値札を、ダンボールの電車に行先表示をつける。冷蔵庫のプリンに名前を書く。歌の歌詞や劇のセリフを壁に貼って覚える。それが「文字を使う」ということであり、文字を使うことによって自分の可能性をどんどん拡げていくということである。それを始めるのに、ひらがなを50個自力で書けるようになるまで待つ必要はない。

うちの娘も、絵日記を書いているのであって、字の練習をしているつもりはないらしい。字がうまくなりたいのではなく、「今日の出来事を記録して家族と共有したり、見返して笑ったりしたい」という気持ちで字を書いている。字も絵もだいぶ上達した。

今後の開発

11月のアップデートの際にフレームワークをちゃんと作りこんで、

  • 文字スタイルいろいろ
  • レイアウトいろいろ
  • 文字以外のSVGを骨格として文字同様になぞり書きできる
  • ベクトルデータの追加
  • 画像 (ユーザによるローカルアップロード含む) の追加

といった要素を色々自由に組み合わせられるようになっている。12月に入ってから追加した「穴埋め問題」「習字ごっこ」などは開発時間がだいぶ短く済んだ。今後も、ちょっと変わり種のスタイルや「文字以外」の練習など、色々と広げていく余地ができた。

今年の1月に「ひらがなプリントメーカー」という名称でごく簡素なWebサービスをリリースしてから約1年間。5月に第2子を出産してからは個人開発に割ける時間はごくわずかになってしまったが、たまに思い出したときに手入れしている。来年もちょっとずつアップデートしていくつもりなので、どうぞよろしく。


かきかたプリントメーカー すきなことばで たのしくおけいこ

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