特別展「発見された東京の化石」を見てきた

日比谷図書文化館で面白い特別展が開催されているので見に行った。

日比谷図書文化館 令和8年度特別展
発見された東京の化石

会  期:2026年8月29日(土曜日)~10月18日(日曜日)
<休館日>9月21日(月曜日・祝日)
開室時間:午前10時~午後7時(金曜日 午前10時~午後8時、日曜日・祝日 午前10時~午後5時)※入室は閉室の30分前まで

千代田区民は無料、区外は大人500円、千代田区立図書館の貸出券があると100円オフになる。

都心の地下には化石がいっぱい

今回の対象となっているのは「東京」といっても、千代田区周辺の都心部だ。すでに建物で埋め尽くされており、化石を積極的に発掘するような土地ではない。

しかし、このあたりは昔は東京湾の底だったので、完新世の地層が堆積しており、浅い海や海辺の生き物たちの化石が埋まっているのだ。そんな土地を工事のために掘ると、化石が出てきてしまうのだ。

こちらはボーリングで得られた標本。

海や川で体積したシルト層に、白い貝殻の化石が混じっている様子が見える。

特別ゲスト! 福井の年縞

東京都心のボーリング試料の隣には、福井で採取された「年縞」がゲストとして展示されていた。これは、とても静かな湖の底にゆっくりと堆積されたもので、分析すると古い環境をかなり精密に知ることができる。

工事してたら出てきちゃったゾウたち

今回の展示は、発掘地点がどれも「○○の工事現場」という形で表現されている。高速道路や地下鉄、有名な公園やビルなどだ。工事中にレア物化石が出てきたら、いったん工事は中断。発掘作業が始まる。かなり状態の良いナウマンゾウの化石なども見つかっている。

こちらはゾウの臼歯。「英国大使館」と赤い文字で書かれているのが見える。

明治神宮前駅を造るときにもナウマンゾウが出てきた。

貝がいっぱい

都心部が「東京湾」の底だったときに生きていた貝たちの化石もざくざく出てくる。

私は子供と一緒に多摩川に化石を掘りに行く。私が掘るのは主に110万年〜140万年前の地層なので、今回の展示とは時代が離れるが、出てくる貝の種類はそれほど変わらない。カガミガイやアゲマキガイなどの現物が見られたので、良い参考になった。

こちらは、すでに絶滅したトウキョウホタテ。完新世の東京湾に生息していたホタテの仲間である。現生のホタテ貝との比較が見られる。

そのほか

写真は撮り忘れたが、イルカなどの海生哺乳類の化石や、石器時代の人類が残した貝のアクセサリーや貝塚なども展示されていた。

1階の奥にあるカフェ兼売店では、図録が買える。800円。