折り紙でアーマードコア6のV.IV ラスティの乗機・スティールヘイズを作った

作ってみた。フレームは13cm角の正方形の紙4枚、武器は7.5cm〜11cmの紙を各1枚、トータルで8枚使っている。支えなしで自立する。

作品について

一体どうしてわざわざこれを作ろうとしたのかというと、この機体、そしてシュナイダー製品全般、なんだか紙っぽくて実際に折り紙で作れそうだなと思ったからである。鋭角の多い緩い流線型で構成されていて、「未来の折り鶴」のような形をしている。性能面でも紙である。

パーツをばらすとこうなる。

大判の紙1枚で作るのも技術的に面白そうなのだが、私の個人的な趣味としては「パーツ分けに必然性があり、表現内容と折り紙の解像度のバランスが良ければ複数枚を組み合わせたい」派である。「互換性のある多彩なパーツのアセンブルを楽しむ」というアーマードコアシリーズのコンセプトにも合致している。

フレームを作る

各パーツを紹介しよう。

まずはフレーム。NACHTREIHERフレームのフルセットである。

Nachtreiherとはドイツ語で “ゴイサギ” のこと。こいつである。

サギ特有の、流線型のボディからにゅるっと生えた細い脚、首を畳んだときの猫背っぽい姿勢が、機体の特徴によく合致する。水辺にわりとよくいる鳥だと思っていたら、最近急減しているらしく、つい先日、日本のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されてしまった

脚部 : 機体の個性を表現する要所

まずは脚部。このパーツは13cm角の紙で作った。この機体の第一印象を作るのはやっぱり「壁越え」の着地シーンで大写しになる脚だ。逆関節だと思ったら騙されたよ!!

まずは折り鶴ベースで折っていく。

長い突起が4本あるので、それぞれ、

  • 足先〜脛
  • 膝だと思っていたら膝じゃなかった箇所についてるシリンダーのようなパーツ
  • 太股についてる空力パーツっぽいやつ
  • そして腰パーツとの接合部となる太股の半分

に割り当てて丁寧に造形していく。

組み立てる。

上半身 : アレンジして楽しいNACHTREIHERコア

こちらのNACHTREIHERコアはアレンジすると色々な頭や腕を生やすことができる。

肩の後部と手先に武器を装着することができる。

NACHTREIHERフレームをフルセットで使っているNPCはV.IVラスティだけだが、コア単体なら他にも結構ユーザがおり、頭部と肩周りの折り方をアレンジすると再現できる。

こちらは試作中のV.III オキーフのバレンフラワー。コア部分の折り方は共通だが、裏面を使いながらカラーリングを表現したり、オールマインド頭の曲線を表現したり、折り紙としての難易度はけっこう高い。

こちらはV.VIII ペイターのデュアルネイチャー。シュモクザメみたいな頭を生やし、尖った肩パッドも錬成した。

腰 : 構造上の要所

ここがなかなか難しかった。

この作品、武器を全部載せると上半身がかなり重くなるのだが、腰パーツはこれを片持ち梁で支えなくてはならない。膝の接合部が弱いと、転んで死ぬ。

また、武器パーツの中では、左肩に担いでいるRANSETSU-RFが最も重い。重量そのものだけでなく、重心の位置も効いてくる。後方にに突出する形で担いでいるため、上半身の重心が左肩の後ろに寄る。これのせいで脊柱を強くねじる力が生じるので、脊柱にも強さが求められるのだ。

本来は大腿についている羽のようなものは、今回の作品では脚先のほうのパーツから生やしている。組み合わせると、これが大腿の側面から生えているような形になる。

武器を作る

武器は1個につき1枚使っている。腕武器は腕の先を差し込む形で、肩武器は肩部分の隙間に差し込むような形で装着する。

左腕武器 Vvc-774LS

スライサー。普通サイズの折り紙を4つ切りにした、7.5cm角の紙で作る。

こちらは小粒なパーツではあるが、稲妻状のラインで構成された機体のシルエットを形作るスパイスとなっている。小さいながらも立体感のある、「展開できそう」な出来になった。

右腕武器 MA-E-211 SAMPU

小粒なパーツである。なるべく少ない線で、穴の空いたシルエットを実現する。

上半身をいじって「手」を作ろうとすると、どうしても腕の長さが不自然に短くなってしまう。そのため、握った手の部分を武器の側に付け、腕を差し込むという構成にした。

左肩武器 MA-J-200 RANSETSU-RF

11cm角の紙で作る。けっこう重量のあるパーツであり、背中にこれを担がせると一気にバランスの保持が難しくなってしまう。

この武器のチャームポイントは円弧状のマガジンだ。ここをなるべく綺麗な円弧に整えたい。試行錯誤した結果、手元にあった扇子にヒントを得て蛇腹の構造となった。

肩の後ろの部分に挿せば装備完了。

ちなみにRANSETSU-RFの2色バージョンもある。こちらはV.III オキーフのバレンフラワーに持たせることになるのだが、その話はまた今度。

ギャラリー