娘が産まれたよ!

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9月中旬、女の子を出産した。出生時の体重は2814g、母子ともに健康であった。
子供を育てるというのは決して楽ではないものの、ここまで約2ヶ月、けっこう順調にやっている。
妊娠が判明してからは行動を慎んでいたので、なんとなく付き合いが悪かったり、作業のペースが遅かったりしたと思う。特に、暑くなってからはあまり表に出てこなかった。

出産は順調だった。出産準備を整えて平常通り自宅兼オフィスで開発作業を進めていたところ、まさに出産予定日当日の朝、陣痛とおぼしき周期的な腹痛に襲われた。その「陣痛とおぼしき周期的な腹痛」は一旦沈静化したものの、夜に再発し、病院に電話をしてそのまま入院となった。
そして翌日の昼、お腹の中にいた娘は、無事に明るい外界へ出てきた。出産には夫が立ち会ってくれたので、両親揃って娘をこの世界に迎えることができた。誕生おめでとう。

病院へ移動してから出産まで、約15時間。けっこう大変なことだったはずなのだが、やたらハイテンションになっていたせいか、時間が短く感じられた。5時間くらいという印象だった。

産後は5日間入院した。その間、いろいろ教えてきれた助産師さんは、本当に神様のような存在である。本当にやっていけるのだろうかと不安で仕方がなかった私を、とりあえず母親らしきものにしてくれた。

こちらが何をしていても優先度の高い割込が容赦なく入ってくるのが育児というものである。赤ん坊は突発的に泣く。やっていたことは容赦なく中断される。今までのように、集中力にまかせて突撃するスタイルでは仕事ができない。
以前から、日毎のToDoリスト兼作業ログをEvernoteに書き止め、時間のかかりそうな作業ならば随時30分程度のタスクに分割しながら仕事をしていたが、最近ではその粒度を5〜10分レベルにしている。
毎日、育児・仕事・その他あらゆる作業を1枚のノートに書いていく。ToDoリスト兼作業ログには大量のチェックボックスが並ぶことになる。これで、ある程度、突然子供が泣き出しても、心静かに元の仕事に戻ることができる。
細かく作業ログをつけておくと、不安が解消できる。とにかく忙しいと、時間の感覚はおかしくなるし、何もかも空回りしているのではないかという不安にしばしば襲われる。しかし記録を見返せば、進捗はゼロではない。時間が細切れになると、行動がいきあたりばったりになりがちである。そうならないために、日毎のレビューは丁寧に行っている。

娘はとにかく可愛い。寝ていても可愛い。泣いても可愛い。すごく可愛い。
幸い、おっぱいを沢山飲んでくれる子で、けっこうなペースで太る。一日に何十回も上げ下げしていたら、腱鞘炎になりかけた。まだわずかな意思疎通しかできないが、彼女が把握している世界というものが少しずつ鮮明になっていくのを推測するのは刺激的だ。
娘が産まれてから、未来のことをよく考える。22世紀まで生きることになるだろうか、そのとき彼女は人生を楽しんでいるだろうか。私はどのあたりで死ぬのだろうか。そのとき、さらにその後の世界の情勢はどうなっている? 科学は? 技術は? 妄想は膨らむ。
娘は可愛い。とにかく可愛い。疲労困憊して眠るときも、隣の小さなベッドから小さな寝息が聞こえてくれば幸せである。

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